こんにちは、マサです!
日本でも新型コロナウィルスワクチンの本格的な接種準備が始まっていますね。
皆さんの中では「ワクチン接種したい」・「したくない」と意見が分かれるかもしれませんが、世界的にはワクチン接種を促進させる動きが出ているようです。
2021年3月2日、興味深いニュースが入ってきました。
欧州連合(EU)は、新型コロナウィルスワクチンの予防接種を受けた人に対して、EU共通の「グリーンパス」という証明書を発行する法案を準備している、というものです。
グリーンパス?何それ?なんかメリットあるの?
日本でもそれやるの?
って思っていませんか?
今回は、EUが導入を目指している新型コロナウィルスワクチン接種証明「グリーンパス」についてご紹介します。
この記事を読み終える頃には、なんとなくグリーンパスがどんなものなのか、日本や世界で導入されるのかお分かりいただけるのでは、と思います!
本記事はこんな人にオススメかも
・EUが導入を目指すグリーンパスとは何か知りたい人
・グリーンパスは他の国で導入されているか知りたい人
・日本でもグリーンパスが導入されるか知りたい人
目次
EUが導入を目指すコロナワクチン接種証明「グリーンパス」とは?
EUでは、新型コロナウィルスワクチンの接種を受けた人へ、EU共通のデジタル証明書「グリーンパス」を発行するための法案を準備していることが明らかになりました。
このデジタル証明書を持っていることによって、EU域内の移動制限を緩和することが狙いだそうです。
EUのフォンデアライエン欧州委員長は「仕事や観光のためのEU域内や国外での安全な移動を徐々に可能にすることが目的」と、夏の観光シーズンを見据えての行動だと説明しています。
このグリーンパスはデジタルの証明書で、ワクチン接種の有無だけでなく、PCR検査の結果や新型コロナウィルスの感染歴も記録するとのこと。
法案が実現するか分かりませんが、もし実現したら、EU在住者にとって新型コロナウィルスに関する全てが詰まっているものになりそうですね。
実際、ヨーロッパでは夏の観光需要を見越した動きが
EUが夏の観光シーズンまでのグリーンパス導入を目指しているのと同じように、ヨーロッパでは夏のレジャー需要を見越した動きが始まっています。
ヨーロッパ最大の航空会社「ルフトハンザグループ」では、ドイツからカリブ海やカナリア諸島、ギリシャの13都市へ便就航を決定。
ワクチン接種が進むこと、検査体制の充実化によって多くの国が旅行制限を緩和する可能性が見込まれており、ヨーロッパでは経済を動かそうとしているようですね。
航空業界団体でもワクチン接種を証明する「トラベルパス」を発行か
世界の航空会社や旅行会社が所属する業界団体「国際航空運送協会(IATA)」は新型コロナウィルス対策として、デジタルのトラベルパスを数週間以内に準備すると発表しています。(2月24日時点)
EUのグリーンパスのように、このトラベルパスもデジタル仕様で、スマートフォンなどのアプリとなっているようで、このアプリで入国に必要なPCR検査やワクチン接種を証明できるそう。
既に一部の航空会社で実験が開始されているようで、これが実現して世界で導入されると、入国制限などがあっても自分は入国の条件を満たしていると証明できるわけですね。
グリーンパスやらトラベルパスやら、色んなパスが乱立するとワケが分からなくなりそうですが…
EU以外でグリーンパスのようなワクチン接種証明は導入されているのか
ここまで、EUが導入を目指している新型コロナウィルスワクチン接種証明「グリーンパス」がどのようなものか簡単に説明してきました。
では、EU以外でこういった取り組みを行っている国はあるのでしょうか?
実は、既に中東のイスラエルでグリーンパスを世界に先駆けて導入しているんです。
イスラエルでは、新型コロナウィルスワクチン接種を2回終えると、デジタルの証明書をダウンロードすることができて、ジムやライブ会場、映画館やホテルなどを自由に利用することができるそうです。
導入までは至っていないものの、他の国でもこういったワクチンパスポートを検討している国はあるようで、イギリス、デンマーク、スウェーデン、韓国などが検討しているとのこと。
また、グリーンパス導入とは別に、タイが7月から観光客受け入れを検討しているなど、多くの国が観光客受け入れを検討している状況です。
日本はどうなる?グリーンパスを導入する?
ここで気になるのが日本ですね。
なにせ、日本は2021年の夏にオリンピック・パラリンピックを開催する可能性があるので、グリーンパスを導入するのか気になります。
政府は明確な方針は示していないものの、現状としては未定です。
恐らく検討はしているのでしょうが、政府関係者の発言は、現段階では前向きでないように感じます。
国内でワクチンを打った証明書を使うケースは想定できない。政府としてもそういうことをするつもりは現時点でない。
引用元:河野太郎規制改革担当相のテレビ番組出演時のコメント
田村憲久厚生労働相は27日、新型コロナウイルスのワクチン接種の証明をイベント会場などの入場制限に使うことに慎重姿勢を示した。接種の有無で「差別や偏見が生まれる問題がある」と説明した。
引用元:日経新聞記事
新型コロナウィルス対策に携わる両大臣のコメントからは、EUやイスラエルのように新型コロナウィルス接種証明を活用する方向ではないように思えます。
ただ、世界の流れがグリーンパス導入に向けて強くなると、日本も検討せざるを得ないのかなとも思います。
最後に
新型コロナウィルスのワクチン接種をしても、絶対にウィルスにかからないわけではありません。
それでも、世界では、こういった証明書を利用して、様々な制限を緩和して経済を動かす方向にシフトしているのかもしれませんね。
ワクチンを打てる人と打てない人で格差が生まれる、といった指摘もあるので、日本ではグリーンパスが導入されるのか、されるとしたらいつなのかは全く分かりません。
マサとしては、とにかく海外旅行に行けるようになってほしいと切に願っているのです…!
最後まで読んでくださってありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!