みなさんこんにちは、マサです。
衝撃的なニュースが飛び込んできました!
韓国のトップ航空会社である大韓航空が、同じ韓国の航空会社でシェア2位のアシアナ航空を買収することになりました。自国の話でないので、このニュースにピンと来ない方がいらっしゃるかもしれませんが、ANAがJALを買収する、と置き換えたらどうでしょうか?衝撃的なことだとお分かりいただけるかと思います。
今回の経緯を詳しく見ていきたいと思います。
目次
大韓航空とは
大韓航空
英語名 :Korean Air
コード :KE
所属航空連合:スカイチーム
輸送実績 :世界19位
大韓航空は韓国内でのシェアNo1航空会社です。航空会社に詳しくない方でも、「ナッツ・リターン事件」で一時期ニュースで騒がれた航空会社なので覚えている方がいらっしゃるかもしれませんね。
※ナッツ・リターンとは
2014年12月、アメリカ ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で離陸直前だった大韓航空KE086便のファーストクラスに搭乗していた大韓航空副社長の趙顕娥氏(=創業一族)が、機内サービスで提供されたナッツに文句をつけて騒ぎ出し、離陸直前だったにもかかわらず旅客機を搭乗ゲートに戻させた、なんとも迷惑な事件です。創業一族の傲慢さにより世論から批判が集中しました。
マサも大韓航空に2回搭乗したことがあります。韓国行きではなくて、ハワイ行きとロサンゼルス行きでした。大韓航空といえば、機内食で提供されるビビンバが有名で、当然マサも2回ともビビンバを食べました。ちゃんと陶器の入れ物で提供されて、とても美味しかったです!このビビンバにはファンが多く、コチュジャンがどこのメーカーのものを使用しているのかCAさんに聞いて、後日取り寄せる方もいるのだとか!食事中は、機内中でカチャカチャとビビンバを混ぜる音が響き渡ります(笑)
そういえば、大韓航空のCAさんに、入国書類を書くためにペンを借りようとしたら、一瞬ためらってばつの悪そうな顔でペンを差し出しました。不思議に思ってペンを眺めたら、なんとそのペンにはライバルであるアシアナ航空のロゴが入っていました(汗)なぜ大韓航空の社員がアシアナ航空のペンを持っていたかはともかく、ためらった理由を理解して、そのCAさんには「理解したよ!」とアイコンタクトを返しておきました(笑)
入国書類を書き終わったら、そのペンを先ほどのCAさんを探して直接返しました。別のCAさんに返しちゃったら、貸してくれた方が反逆者扱いされちゃうかもですからね(笑)
アシアナ航空とは
アシアナ航空
英語名 :Asiana Airlines
コード :OZ
所属航空連合:スターアライアンス
輸送実績 :世界29位
大韓航空のライバルで、韓国内シェアNo2の航空会社です。マサもソウルに行く時に1回搭乗したことがあります。
個人的な推測ですが、日本のビジネスマンの方は結構アシアナ航空を利用しているのではないでしょうか。というのも、アシアナ航空はANAと同じスターアライアンスという連合に所属していてマイレージ提携をしているんです。なので、普段ANAを利用している方が韓国出張する際に、ANAもしくはアシアナ航空を選んでいるんじゃないかなぁという気がします。
大韓航空はスカイチーム所属で、JALのワンワールド、ANAのスターアライアンスとは別のグループなので、JAL派・ANA派どちらも選ばないのでは、という推測です。(ただし、大韓航空はJALと共同運航しているので、大韓航空をJAL便名で予約したら話は別ですが、この話は複雑なので今日は掘り下げません)
統合による影響
買収・統合が確定したわけではありませんが、実現すると輸送実績で世界7位の巨大航空会社が韓国に誕生することになります。もともとソウルの仁川国際空港は貨物輸送量で世界屈指の実績があり、質の高い空港としても有名です。実際マサが利用した時、空港がとても大きくて驚きました。(成田は世界的に見ても小さい。羽田は言わずもがな)
なので、航空会社も空港も世界屈指のものがお隣にあるわけで、日本の航空業界としては戦々恐々といったところではないでしょうか。韓国や中国、さらには東南アジアとの競争が激化しているので、成田や羽田、JALやANAには頑張ってもらいたいですね。
あとは、少し前に触れましたが、韓国内でスターアライアンス加盟航空会社が無くなってしまうので、アジア内での航空連合同士の戦いも気になるところです。少なくとも、日本のマイラーには影響が出そうです。というのも、大韓航空はスカイチームですが、日本にはスカイチーム系航空会社が存在していません。東南アジア内でシンガポール航空、タイ国際航空という路線網豊富な航空会社が所属しているスターアライアンスですが、東アジアではアシアナ航空が無くなることによって痛手となるかもしれません。逆に言うと、チャイナエアラインとガルーダインドネシア航空しか無かったスカイチームは、大韓航空の巨大化により、アジア戦略が拡大するかもしれませんね。
まとめ
もし本当に大韓航空とアシアナ航空が統合することになれば、これまでアシアナ航空を利用していたANA派マイラーが損をするかもしれません。
国単位で考えると、日本は韓国との航空競争がさらに激化しそうです。
会社単位で見ると、スターアライアンスとスカイチームのアジア戦略が今後面白くなってきそうですね。
いずれにしても、利用者にとって利便性や質の高いサービスを提供してもらいたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!