【ネタバレ】香取慎吾さん主演アノニマス第5話内容【奪われた居場所】

澤石に対する誹謗中傷は特定のアカウントから集中しておこなわれていた。そのアカウントが書き込んだ場所を調べると、図書館であることが判明。万丞と咲良は図書館を訪れ、司書である山名栞の話を聞くと、星野はよく図書館に訪れていたものの良い人である印象だったと答える。オンラインサロンで暴言を書き込んでいたという人物像とは一致しないが、図書館の防犯カメラには、書き込み時刻に星野が映っており、やはり星野が犯人である可能性が高まる。

その後、街中の古本屋で、星野と栞は偶然出会う。栞は星野に話しかけるが、星野は図書館に警察が来たことを感づいていて、栞に迷惑をかけたことを謝罪する。栞は何か力になれることがあったらと思い、星野へ自分の携帯電話番号を渡してその場を去った。

澤石のオンラインサロンでの過去の書き込みを調べてみると、星野と他のメンバーは仲良く交流しているように見えた。しかし、星野が強制退会する直前の書き込みは全て消去されており、暴言をはいていた人物像とは一致しないこと・直前の書き込みが消去されているのか、を万丞と咲良は澤石に尋ねが、澤石ははぐらかす。不審に思った万丞は、帰宅する澤石の事務所のスタッフに事情を聞いたところ、オンラインサロン上で、澤石と一部のメンバーが星野をいじめる書き込みをおこなっていた記録を入手する。

この事実をもとに、咲良はひとりで澤石を再び訪ね、星野へ謝罪することを提案する。星野が脅迫するようになったのは、オンラインサロンでの星野へのいじめが原因で、このことを澤石から謝罪すれば、この問題は収まるはずだと主張。

翌日、澤石は自身の動画チャンネルで、一本の動画を投稿。その内容は「指対から、星野へ謝罪をしろと圧力をかけられた」というもの。これに対してネット上では「国家権力の横暴」だという反応が巻き起こる。また、星野の個人情報も晒されてしまった。

咲良は自分の単独行動がこの事態を引き起こしてしまったことを指対メンバーに謝罪。万丞はなぜ誰にも言わずにひとりで行ったのか問い詰めると、咲良は昔、職場で孤立していた友人を「忙しい」として助けることができず、その友人は自殺してしまったことを告白。社会から孤立している星野を、その友人と重ねてしまい、放っておけず感情的に動いてしまったのだった。

万丞は、咲良の過去と思いを知り、自身も「過去に相棒を失ったが、その過去を取り返そうとしている」と、初めて咲良に対して自身の過去を話す。そこにちょうど捜査一課の羽鳥が通りかかり、万丞の思いを聞いてしまう。

栞から指対へ「星野から携帯へ電話があり、留守電にメッセージが入っていた」と報告が入る。留守電のメッセージは、図書館で借りていた本をコインロッカーへ預けたという内容だった。どこのコインロッカーか明言されていなかったが、星野の声の後ろで募金活動をしている音声が紛れていた。

その時間に募金活動がおこなわれていた場所を特定し、コインロッカーを見つける。そして、そこの防犯カメラには星野の姿が映っていた。万丞と咲良は付近を捜索し、線路越しに星野の姿を確認。

栞から聞いていた星野の電話番号に咲良は電話をする。線路越しに会話をする二人。咲良は「何かをしようとしているのなら、思いとどまってほしい。あなたの居場所はある」と説得するが、星野は「居場所なんてない」と断言。電車が咲良をの視界をさえぎった数秒後、星野はいなくなっていた。

星野がどこに行ったか分からなかったが、駆けつけた万丞が星野の行先を特定したと言い、現場に急行する。

星野が向かった先は、澤石が動画の公開配信を行う公共の場所だった。澤石はそこでチャンネル登録者数300万人突破記念の配信を行うことになっていた。そこに包丁を持った星野が現れ、その様子が生中継で動画配信をされてしまう。

同僚がその動画を見ていることで事態を知った栞は、仕事を抜け出して星野のもとへ向かう。

捜査一課と、指対の万丞・咲良も現場に駆け付け、星野へ今なら引き返せると説得を試みる。澤石への直接的な復讐をあきらめた星野は「これがお前たちのおこなったことの結果だ」と言い、自らの腹を包丁で突き刺す。

星野は一命をとりとめたものの、意識は無く眠っていた。病室で咲良は星野へ「居場所が無いなんて言わないでほしい」と語り掛ける。そこに栞が見舞いに来て、星野が探していた本を眠っている星野の手に握らせる。居場所はあるんだと感じさせる象徴的なシーン。

ネット上では、またアノニマスが今回の事件を暴露していた。澤石がネットリンチを頻繁におこなっていたことが暴露され、澤石は人気動画配信者としての地位を失った。

ドラマの最後、刑事部長の城ケ崎(高橋克実)から指対室長の越谷へ電話が入り、「アノニマスについて聞かせてほしい。指対の存続にかかわることだ」と伝える。